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もともと芸大の卒業制作として、作ったこの作品ですが、
この作品のタイトルである「森の息」は、「自然が息をし生きていること」と、
「地に息づく」という意味をこめています。
私は、日ごろから自然と接することが多く、自然が起こす不思議な現象が、
なにか人の目には見えない、自然の生き物がおこしているように感じていました。
そんなみんなが見たことのない自然の世界を、得意のキャラクターをつかって、
具体化し、表現しようと思い作りました。
私の作るデザイン、表現するこころのすべては、自然がお手本になっています。
自然の見た目の色彩や美しさだけでなく、偉大さ、生きている存在、
広い果ての見えない空気、人生観などいろんなことを自然から教えてもらって、
身近に感じて、それを表現しています。
川や、山、自然の生き物の行動をみていると、人間には理解のできないような行動をしたりしますが、
それは自然にとっては、生きるための手段であったり、ときには残酷であったりもしますが、
それは、隠さない自然のありのままの姿であり、そのひたむきさや、神聖さに人々は感動し、
見て癒されるのではないかと思います。そしてその存在に私も魅了されてやみません。
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映像の中で息ができるような世界観・空気が表現できるように、
ところどころにオリジナル表現(実写素材、立体物、影絵素材etc...)を使っています。
基本的には手描きで、龍やマーガレットにはクレイ粘土の立体、
龍の目や水には特殊な技法を使い、龍のオトシゴの背景は、
雨上がりの湿った感じをだすために、オリジナルの影絵で表現しています。
実験的な表現は、ああでもないこうでもないと試しているうちに偶然うまれます。
また実写や立体など異素材の協調させかたなど、
ある意味、キャラ制作よりも時間がかかっています(^^;)
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この作品に限らず、今までの作品の中には、自分だけでなく
友達の似顔絵のサルやハトが出てきたり、身の回りのひとが
動物やキャラになって登場します。
それは、みんなを笑わせたい、
楽しんでもらいたい気持ちからだしている気がします。
自分自身も息抜きするために出してるかもしれません。
私は、いつもそんな軽い気持ちで出たくなり、
一番クライマックスのおいしい場面で登場します。
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いつもキャラは突然思い浮かぶので、それを乱雑に描きとめ、
大まかなストーリーだけ
作っておいて、生まれたキャラたちが演じていくというパターンで制作しています。
絵コンテは、ほとんどありません。
ニュウドウが生まれた時は、ちょうど山特有の大迫力のおおきな雲がでた時でした。
空がざわついてすごい色になり「雨を降らしてやる〜!」と雲に意思がある表情が見えてきて、
そのまま、キャラクターにしました。
人のにおいがしない、自然そのものを描きたかったので、奇怪な姿をしているのも、
自然は決して可愛いものばかりではない、残酷だし、必死に生きているのに、
みんなノホホンとはしてないと思うからです。
そうやって自然を見ていると、みんなそれぞれ役割があって、協調しあい自然の営みに沿って
生きているのだと思わされます。その営みを表現するために、
「自然におきた災いをみんなで協力して沈める」という大まかなストーリーを作ることによって、
伝えたいと思いました。
架空の生き物もたくさん出てきますが、岩清水が山火事を消す事など、
自然界の実例をもとに作成している部分も多いので、この作品を観て、
「自然は生きているから、大事にしたい」と感じていただければ幸いです。
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